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2019-04-11

【公演終了】6/29(土)朗読劇『晴れ女の耳 紀ノ国奇譚』内幸町ホールにて開催します。

【公演終了】たくさんの方のご来場ありがとうございました。

東直子著『晴れ女の耳 紀ノ国奇譚』(角川文庫)より「晴れ女の耳」「緑涙」を朗読劇で上演します。

私の母もカタカナでキヌ、キヌさんです。私は母の人生も祖母の人生も私の人生も、娘の人生も。小さな時から女性の生き方に迷いながら、何処に辿り着くべきか、幸せは何か?と、常に考えてきた気がします。

高校生の頃、高校には自由スピーチという場があって行事のたびに全校生徒の前で自分の意見や夢、考えを語れる機会がありました。クラスの3/1しか女子が居なかったという事も当時、何の疑問も持たなかったけど、、卒業式に、私も最初で最後の自由スピーチをしました。当時、友人たちはきっと覚えてないだろうけど、私は女性の社会進出や、頑張ろ女子!みたいな話をしたんです。大学に行く事でも小さな抑圧を感じていて。

私の母、キヌさんは当時から正社員で働き、朝早く農作業をしたり、土日も朝から晩まで働き子育てして、お嫁さんの近所づきあいもして、、。なんだか、「晴れ女の耳」に重ねて読んでしまったんです。自分の人生も含めて、女性の生き方ってなんだろうと。今の母は幸せそうなのが救いだけと、私が思い出しても切ない事がありました。それは、私の母だけに限った事ではないのかな…とも思ったりして。

今回は東直子さんの「晴れ女の耳 紀ノ国奇譚」から二作品、「晴れ女の耳」と「緑涙」を選びました。はじまりはB&B 東直子×中上紀「紀州の異界を生きる女たち」で東さんの朗読を聴いた時でした。どうにもならない切なさと強く生きる明るさとを感じ、東さんの朗読と言葉のもつ力に涙しました。この二作品を一緒に朗読劇としてやりたいなと、東直子さんには企画から参加していただき、実現したのでした。ぜひぜひ、たくさんの方に観に来てほしいです。

豆粒ほどの小さなおばあさんが語る、哀しみと絶望の底にさす一筋の光をえがいた傑作「晴れ女の耳」。文庫化の際に書き下ろされ、女性たちの魂への鎮魂歌のような物語「緑涙」。

出演は著者である歌人・作家の東直子、俳優の高木公佑、朗読家の千衣子、定行恭子、そしてダンスで涌田悠が参加し、演出に山崎巌、音楽に宇波拓を迎えてお届けします。

朗読劇『晴れ女の耳 紀ノ国奇譚』

  • 日程:2019年6月29日(土)
  • 時間:開場17:30 開演18:00
  • 会場:千代田区立内幸町ホール
  • 料金:前売3,000円 当日3,500円〈全席自由〉
  • 演目:東直子著『晴れ女の耳 紀ノ国奇譚』(角川文庫)より「晴れ女の耳」「緑涙」

チケット発売

《出演者》

  • 東直子(朗読)
  • 高木公佑(朗読)
  • 千衣子(朗読)
  • 定行恭子(朗読)
  • 涌田悠(ダンス/振付)

《スタッフ》

  • 演出:山崎巌
  • 音楽:宇波拓
  • 舞台監督:定行恭子
  • イラストレーション:東直子
  • 宣伝美術:東かほり
  • 制作:かわうそパンダ犬
  • 企画・製作:東直子/みずたまレコード
  • 主催:みずたまレコード
  • 協力:KADOKAWA/バウムアンドクーヘン

《お問合せ》

みずたまレコード〈サダユキ〉

《公式HP》

朗読劇『晴れ女の耳 紀ノ国奇譚』


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