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2022-11-16

【朗読コンテスト🎤】『川端康成のこころを詠む いばらき朗読コンクール』が開催されました!

こんにちは!朗読講師の定行です。先日、大阪府にある(公財)茨木市文化振興財団主催の『川端康成朗読コンクール』第一回の本選が開催されました。

私の朗読の先輩である古澤寿実さんが、優秀賞を受賞されたとの嬉しいお知らせが届きました。寿実さんには朗読会『屋根裏部屋のコソコソ話』なゲスト出演もして頂いています。舞台スタッフとしての経験にチャンスをくださったり、朗読の師である寺田先生とも引き合わせてくださった方です。

寿実さんの朗読は物語をしっかりとらえ、表情ある柔らかい声で物語の世界を立ち上がらせます。また、間の取り方や息づかいも自然な表現で彩りがあり、聞き手へ眼差しもとても素敵です。そして、数々の朗読コンテストでも入賞を果たす実力者です。でも、朗読に対して奢らず控えめでいつも真摯に向き合っていらっしゃいます。そんな所がいつも上品で素敵だなぁと思います。

今回の『川端康成いばらき朗読コンテスト』はとても聞き応えのある朗読コンテストだったようで寿実さんも楽しんでコンテストに参加されたようです。寿実さんおめでとうございます!

寿実さんにも当講座で特別講座をお願いできる日が来ると良いなぁと思っています。予選通過の過程や、一人で黙々と録音する場合、どこで自分自身の朗読にOKの判断をするのか!などお聞きしてみたいです。

私は短歌を詠んで新聞投稿をしているのですが、自分自身でも手応えを感じている短歌は掲載される事が多いです。習作を何首も投稿して、その中から先生に1首選んでもらうという人もいるようですが。朗読も自分の判断で決める事ができるようになると、さらに力がついていくと思います。独学で朗読コンテストに挑戦されている方は寿実さんのお話、参考になるかもしれませんね。

今回、コンテスト常連の方のお名前が多かったのですが、その中に当講座のオンライン講座を受講してくださっていた生徒さんも本選出場されていました。春には別のコンクールでも入賞を果たされていらっしゃいます。嬉しくなってお祝いのメールをお送りしました。長く朗読を学ばれていく中で、オンラインレッスンが一つの変化のきっかけになったそうで、こうしてご活躍いただける事はとても嬉しく思いました。今後のご活躍も楽しみにしています。

  • 最優秀賞(1名)3万円
  • 優秀賞(2名)  2万円
  • 奨励賞(1名)   1万円
  • 入賞者全員に記念品贈呈

川端康成朗読コンクール』の本選同日には東京都の文京区主催の『跡見朗読コンテスト』も本選が開催されました。歴史ある「跡見朗読コンテスト」と、新しい「川端康成朗読コンクール」それぞれが盛り上がりをみせていたようです。

川端康成朗読コンクールは、審査員が加賀美幸子さん(NPO日本朗読文化協会 名誉会長)に、伊藤比呂美さん(詩人)、太田治子さん(作家)、中西和久さん(俳優・演出)、渡辺 考さん(NHKテレビディレクター)ととても豪華でした。

前にも書きましたが、川端康成作品に出てくる女性像は共感しにくい世の中になってきている気がしますね。私もどうしても違和感をもって読んでしまうので、川端康成の作品は朗読するには難しい作品だと感じています。審査員の伊藤比呂美さんのお話もクールだったご様子。作品は文学として残されるべきですが、時代が変わってゆく中でその時代を映す作品として尊重されつつも、朗読も時代にあわせて楽しめたらといいですね。難しい作品に挑戦された本選出場の皆さまお疲れ様でした。


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