toggle
2017-10-21

ティアラこうとう小ホールにて太宰治「黄金風景」を朗読しました。

【公演終了】たくさんのご来場ありがとうごさいました。

2017年10月19日(木)「朗読人の四季 〜錦秋の華〜」が無事終了しました。ご来場いただき誠にありがとうございます。

私は太宰治「黄金風景」を朗読させていただきました。この作品で益々、太宰治の人間的な部分が好きになった大好きな作品です。初めて知ったという方もたくさんいて、素敵な作品に出会えたという感想も頂き嬉しかったです。短い作品の中にほろ苦さと甘さと切なさが入り混じる作品だと思います。

秋山雅子さんはハープ奏者の小林秀吏さんを迎えて優しい朗読で、沁み入るハーブの音色とともに柔らかな陽射しを浴びようなステージでした。ハープの小林さんのたたずまいはまさしくハープ王子。秋山さんの軽やかな響きある朗読に寄り添う小林さんの表情、ステージでのお客様への向かい方は本当に素晴らしく感じました。私もいつか伴奏をお願いできたらなと思いました。

たくさんの方に寒い雨の中お運び頂き心から感謝しております。当日は会場入りがリハ10分前というタイトなスケジュールで、冷たい雨の中を荷物を持って移動しましたが、タクシーが捕まらず、泣きそうになりました。そんなお天気にも関わらずご来場頂き温かい笑顔を頂き嬉しかったです。

ステージでは22歳の頃に自分で買った大島紬を着させて頂きました。当時、広告代理店で働いていた時の私のクライアントさんで、担当の男性社員さんにお着物を見立て頂きました。社割でお得だったので、「大島紬はぜひ持っていた方がいい」と何もわからない私は勧められるままでした。今日は思いの外、たくさんの方にお着物を褒めて頂き、当時の担当さんはどうしているかしら?なんて懐かしい気持ちも蘇りました。

「黄金風景」も主人公が20年ほど前の自分の悪業を思い出し自分を振り返ります。20年間、変わるものもあれば変わらないものもありますね。この着物会社は新入社員の営業をしていて自分で飛込み営業で開拓したクライアントさんの一つでした。その担当者さんからどんどんお仕事を頂き、営業としてもたくさん育てて頂きました。決して楽ではなかった営業職時代。落ち込む事も大変な事もいっぱいで、自分を知っているお着物を着てステージに上がる日が来るとは、当時の私にも教えてあげたいですね。まだ、一度も袖を通していない沢山のお着物たちも着てあげないとね。

朗読も課題が山積みです。目指すところまで今後とも精進していきます。みなさま、これからもよろしくお願い致します。

※楽屋にて秋山さんに撮って頂きました(^^)ありがとうございます。


関連記事