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2022-07-03

第15回 青空文庫朗読コンテスト「一般の部・講師の部」で銅賞を受賞しました!

第15回 青空文庫朗読コンテスト【一般の部・講師の部】に2月末に森鴎外『牛鍋』で予選通過して、朗読動画で本選に出場が決定しました。2022年6月30日(木)の午後からYouTubeでの本選放送と入賞者の発表があり、本選出場者40名の中から銅賞を受賞する事ができました✨また、(一社)日本朗読検定協会の朗読検定 準一級も合格する事ができました!

あまり大きくは公表していませんが、私も朗読検定協会の認定講師の資格をもっています。朗読検定二級を持っていれば講師資格は得られるのですが、上位級の準一級、一級の検定受験は青空文庫朗読コンテストで、金賞・銀賞・銅賞を獲得する事で検定合格者となります。

講師になった2015年の第7回青空文庫朗読コンテストから一般の部に講師の部ができ(講師枠は採点方法と出場人数に制限があります→こちらはコンテスト規程に掲載されてます)、私は最初から講師の部という条件でコンテストに応募しています。今年の第15回まで8年間、9回の朗読コンテストが行われて、うち6回予選通過して決勝に進んでいます。

朗読コンテストはコンテストにより審査員の特性などにもより審査基準が違います。私は予選突破に一生懸命になってしまい、本選の頃にはコンテストの審査員にあわせる朗読をするべきか、自分らしく朗読すべきかに気持ちが到達してしまい、結局迷ったままの朗読をしていたように思います。

以前は、ステージ上での朗読審査でしたのでその場で印象を残す事が大切でした。ここ数回は朗読動画でのコンテスト開催に変化したので、審査員はなんども観比べて評価ができてしまう事が良い点でもあれば、朗読の新鮮みにもかけるというような悪い点もあります。しかし、何度見ても良いなと面白いなと思ってもらう朗読であれば、やはり入賞も近いのでしょう。

今回、応募者の少ない作品で、中期予選に私が一人だけ通過しているとメルマガで知り、今回はいつもより気持ち的に入賞を取りにいきました。今回から、講師の部の審査方法が変わって金賞はほぼ取れない難しい基準になってしまっていたのですが、私は少し勘違いをしていて「良い基準に変わったのでチャンス!」と意気揚々と動画撮影も楽しく終えていたのです。

今まではいつも煮詰まって試行錯誤しながら、コンテストに向き合っていましたが、その悩んでいる姿がしっかり朗読にも出ていてしまっていて入賞も難しかったのかなぁと思います。もう少し早い時期に、入賞するための方法や入賞する為の手段を選んでいたら8年もかからなかったのかしら…。でも、それも良い経験ですね。

9回も応募しているのだから、どのくらいの録音状態だったら予選に通過できるかはおそらくどの講師より実体験として知っているかもしれません。最初の一、二年は他の講師の指導も受けましたが、結局、私も講師を続けるのであれば、自分の力だけで入賞に向かうべきだなと思い直して、近道かもしれない方法はやめる事にしました。やはり、実力を晒されるんですもの恥ずかしいし孤独です。でも、やっぱり自分の力で挑んで入賞したい。だから、今回のコンテストについて誰が何を言おうが、コンテストの批評を聞こうが私は私に満足です。自分では、見直すとまだまだここ直さなきゃなぁと思うのですが、講師の部で条件が厳しくなったコンテストで銅賞なのだから、入賞でき朗読検定準一級を取得できた事は、それまでの努力として誇りを持ちたいと思います。

そして何より、生徒さんたちに感謝の気持ちをお伝えしたいです。やっぱり、コンテストで奮わない事が続くと自身の講師業にも疑問を持ちます。生徒さんにはアドバイスするけど、同じ事を私は出来ているだろうか、、、と。そんな中、笑顔で受講してくださる生徒さん達が居ることで、私はすごく励みになっていました。そして、同じように試行錯誤しながら挑戦している朗読仲間たちの存在も。お互いを讃えあえる関係があって本当に良かった。

6/30(木)の朗読コンテストの放送中は、オンライン朗読講座 木曜日クラスの講座真っ最中でした。その日はZoomで、田中貢太郎作品のそれぞれの抜粋箇所の発表でした。自身のカメラを消して皆さんの朗読を聞きながら、素直に私のアドバイスを表現に取り入れて朗読している姿をみるとグッと胸に迫るものがありました。と同時に心から嬉しくなりました。オンラインもカルチャーの生徒さん、みなさん、いつも本当にありがとうございます!

いつか、生徒さんたちがコンテストに挑戦したいなぁと思う日が来たとき、私の経験を活かしてあげられたらなと思います。皆さん、凄く良い朗読をするのに、とっても謙虚なんですよ。そして、今後も私の挑戦はまだまだ続きます。作品ごとに、全部が良い朗読を出来る人なんて居ないのだから、日々、努力が必要ですね。たまたま、今回だけ、私が朗読した作品と審査員の方とがマッチしただけと謙虚にいきます。

特におすすめはしていませんが、もし、朗読検定を受験してみたいという生徒さんがいらっしゃいましたら、一度、私にご相談くださいね。受講生の皆さんには一番良い方法で受検についてご相談にお応えしたいと思います。

数年後には、このコンテストの動画が公開になります。その前にYouTubeの方に朗読をアップできたらなと思っています。金賞・銀賞・銅賞の方それぞれ、私とはまた違うアプローチですが、魅了的な朗読をされていて大変刺激になりました。そして毎年開催されるコンテスト主催・運営の皆さまどうもありがとうございました。

また、青空文庫朗読コンテストにはアドバイスを貰わないのですが、いつも「キョンキョン!」と呼んでくれる恩師の寺田先生、先輩の寿実さんにも感謝の気持ちを伝えたいです。ありがとうございました。また、皆さんのもと精進して参ります。

第15回青空文庫朗読コンテスト

こんな感じの朗読動画です。動画の場合、目線がとにかく不自然になりやすく難しいなと収録するたびに勉強になりますね。講評で朗読の佇まいを褒めて貰えたのは素直に嬉しいです。努力でなんとかなるなら、できるだけ、美しく魅力的でありたい(笑)と思います。私は耳で聞くラジオ朗読をしがちです。声に意識がいきすぎて、怖い顔になってしまいます。映像やステージでの華やかさはやっぱり朗読にも色合いや表情がつきます。普段から生徒さんにもお伝えしていますが、自分の事になると不自然さが抜けませんね。

次の回の朗読コンテストは入賞者は挑戦できないのでお休みですが、予選応募するつもりで全作品練習したいと思います!生徒さんともやろうかな〜


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